3/5　12:40

「おぉ、幸村。ちょうどええところで会うた。
　ほい、コレ。おめでとさん。」
「ありがとう。これは…マリーゴールドの苗？」
「そうじゃ。幸村ガーデニング好きじゃろ？」
「好きだけど…。コレ、ずっと持ち歩いてたの？」
「そうじゃ。会えたら渡そう思ってたからのぅ。」
「はははっ。ありがとう、苦労をかけたね。」
「別にかまわんよ。そんじゃな」
「うん、じゃあね。」

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仁王は常に用意したもの持ち歩いてるか、
たまたまその時持ってたものを会えたら渡す…ってタイプっぽい。
書いててマリーゴールドの苗（花が既に咲いてるやつ）をビニール袋に
無造作に入れたまま持ち歩く仁王の姿は想像するとちょっと可愛い。

3/5　10:15

「幸村くん、少々お時間よろしいですか？」
「うん、大丈夫だよ。
　珍しいね、柳生が俺のクラスまで来るなんて。」
「本日はお渡ししたいものがありまして…。
　幸村くん、お誕生日おめでとうございます。」
「ありがとう。開けてもいいかい？」
「ええ、どうぞ。」
「…これは、しおり？細工が綺麗だね。」
「はい、何か実用的なものをと思いまして。
　幸村くんは詩集などを良くお読みになると聞きましたので、
　宜しければその際にお使いください。」
「ありがとう、嬉しいよ。相変らず柳生はセンスがいいな。」
「喜んで頂いたようで、良かったです。おや、もうこんな時間ですか、
　ではそろそろ教室に戻ります。」
「あぁ、わざわざありがとう」

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柳生はさらっとセンスが良くかつ本当に貰った人の
役立つものをあげそうなイメージ。

3/5　8:15AM

「あっ、幸村部長～！」
「やぁ、おはよう赤也。けど、今はお前が部長だろう？」
「へへへっ、そうでした」
「それでそんなに急いでどしたんだい？オレに何か用事？」
「用事っつーか、まぁ用事なんすけど。
　今日誕生日なんですよね？ってことで、ハイこれプレゼントっす。」
「よく覚えてたね。ありがとう。…何かな？」
「ホテルのケーキバイキングのチケットっすよ。姉貴が行かなくなったってやつ
安く譲ってもらったんで。」
「本当に貰っていいのかい？」
「はい、どーぞどーぞ」
「そうか、それじゃあ遠慮なく」
「じゃ、オレ下駄箱こっちなんで。幸村部長！また試合してくださいよ。
絶対次こそは勝ちますから！」
「あぁ、楽しみにしてるよ」

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とりあえず、赤也は幸村にとって可愛くて仕方ない
後輩で、幸村のことを引退しても暫らくは部長、部長呼んでて
やれやれと思われてそうなイメージ。

今年のチョコレートはレーブ　ドゥ　シェフのフォンダンショコラ。
この前、情報バラエティーのバレンタイン特集で気になっていたみたいだったから
きっと外してはいないはず。
ブン太の事だからきっと喜んでくれる思うけど、毎年毎年情けが無いほどに
不安になってしまう・・・。
今年もブン太の笑顔が見れるだろうか？

「んで？何じゃ、相談したい事って」
　某有名なコーヒーショップのロゴの入ったカップを
　もてあそびながら聞いてくる仁王にオレは
　『コイツはこんな姿も様になりやがる』と内心呟きながら切り出した。