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「おー!やっぱりキレイだぜぃ」
満開の桜の樹に登って見る風景はブン姫が予想
していたよりも素晴らしかった。
薄紅の花びらの向こうには大奥の建物と、
白い外壁と黒々とした甍の天守を持った本丸が見え
将に壮観だ。
「……あそこのどこかに上様がいんだよなー。」
ブン姫は
『急に輿入れが決まって慌しかったから、よくよく考えたこともなかったけど
上様ってどんなヤツなんだろ?
俺と同い年らしいけど…赤也みたいなんだったらヤダな…。』
などと失礼なコトを考えながら本丸のどこかにいるであろう
自分の夫に想いを馳せる。
『…それに今夜、初対面だし…』
頭の隅に追いやっていた重大な事実を思い出して、
頭を抱えて「うーわぁー」と首を振っていた時―
「何をしているんだい?」
樹の下から凛とした声がブン姫の耳に届いた―
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幸ブン大奥最終話~!!
本日思いついた所でとりあえず区切りますw
やっと輿入れしに来た嫁みたいになってきたブン姫