「昨日、親が見てた番組を暇だったんで見てたんスよ。
まったく興味なかったんスけど意外と感動しちゃって。」
「何の番組を見てたんじゃ?」
「えっと~。名前とかは忘れちゃったんスけど、歴史番組で
江戸時代に将軍と結婚した天皇の妹の話っス」
「あぁ、皇女和宮の話ですね。
幕末の頃、傾いてきた幕府の権威を建て直すために
天皇の妹である和宮と当時の将軍である徳川家茂が婚姻したという」
「そうそう!それっス!」
「さすが苦手科目なしじゃな!柳生!」
「それほどでも。それで切原くんはどこに感動したんですか?」
「あ、えっと…何かその・・・和宮?は政略結婚で将軍と結婚したのに
将軍が先に死んだ時に読んだ和歌とかから2人が純愛だったってことが
伝わって来たりとか~。
あ!あと、お墓も隣同士に建てられてて、好きな人と死んでも一緒。
って考えると感動しません?」
「そうですね。」
「まぁ、そうかもしれんのぅ」
「そうかぁ?幸せか?」
「丸井先輩?」
「隣同士っていっても、墓は別々なんだろぃ。
石で区切られて離れ離れじゃん。
俺だったらそんな墓石隔てて隣なんてイヤだね。
どうせだったら同じ墓に入ってもっと近くにいたいし。な、幸村。」
「ふふ、そうだね。
俺もブン太に死んでも隣にいて貰いたいし、隣にいたいな。」
「だろぃ!」
「ブン太。死んだら俺と一緒に幸村家の墓に入ってくれる?」
「もちろんいいぜ!」
「・・・・仁王先輩。あれってもしかしなくてもプロポーズっすよね?」
「つっこむな。馬に蹴られるのがオチじゃ。ほうっとけ。」
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芝の増上寺参拝しててふと思いついたねた。
何がいいたいのかいまいち分からない。
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