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ドキサバ海編のブン太・幸村・ジャッカルによるお風呂イベント
から端を発した幸ブン妄想です。
会話内容半分以上ゲームからそのまま持ってきてるので、
見てなくて「いつか自力で見てやるから見たくも無いわ!!」という雄々しい人は
続きへを押さないでね

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出逢って年目のクリスマス。
        貰ったのは粒のチョコレート。

      年目のクリスマス
        貰ったのは枚のクリスマスカード。

      年目は
         約束の証―

いっぱいいっぱい貰ってきたけど、
 俺は一体あいつになにをやれた?
【目撃証言1】 A也くん。
 あー、あれ?
 この前の部活が休みの日に、
 部室に借りてたマンガ忘れちゃって取りに行こうとしたら見たんっすよ。
 いや、もう、最初見た時はあまりのシュールさに笑えもしなかったぜ!
 え?今?今はもちろん思い出すだけで爆笑っす!

【目撃証言2】Jカルくん。
 あれの事は聞かないでくれ…。
 出来るだけ巻き込まれたくねぇから見なかったことにしてんだよ。
 ああ言う類の事に関わると碌な事がねぇからな。

【目撃証言3】N王くん。
 バカップルだとは思っとったがあそこまでとは予想外ナリ~。
 さすがのワシでも想像つかんかったからの。
 ん?何であれがバカップルかって?
 ありゃあ、ある意味究極のペアルックじゃろぅ?
 ワシらもやるか?アレ?
 (私は謹んで遠慮させて頂きます。Y生くん談)


何で…何でこんな事態になっちまったんだろ…。
「なぁ…幸村くん…。」
「なんだい?ブン太、他人行儀に。」
「何で俺今こんなカッコしてんの?」
「何でって、ブン太が言ったんじゃないか『ひょっとこ』はイヤだって」
 そう、確かに言った。確かに言ったが…。
「いや!だからって何で『おかめ』なんだよっ!」
 ってか、なんでお面?!
 そうつっこむ俺に幸村はひょっとこを装着したまま
「トレーニングだよ。」
 と爽やかに(ひょっとこな時点で爽やかじゃないが)言い放った。
いや、うん。確かに面をつけることで息苦しくて確かにキツイ。
…しかし、コレがなんのトレーニングになると言うのか…。
でも、つっこむのは辞めよう。これ以上は体力の無駄な気がする。
「それにしても何かこう…無かったのか?マシなやつ!『おかめ』じゃなくて!」
 折角の部活の休みが…幸村とのまったり時間が…おかめとひょっとこによって
 台無しだ!
 不機嫌です!と主張するために多少乱暴に土をいじる俺の横にいつの間にか
 しゃがみこんだ幸村はそっと俺の手を取るとこう言った。

「大丈夫、おかめ姿も可愛いよ、ブン太

…神様。こいつに右ストレート喰らわせてもいいですか?
俺は初めて幸村に殺意というものを感じた。


**************
痛い幸村と
イヤがりつつもそれでも律儀に幸村から渡されたお面を
被っちゃうブン太が可愛いぞという話。

俺はかなり浮かれていた。
何てったって珍しく部活が休みなんだぜぃ!?
コレが浮かれずにいられるかっ!
久しぶりの休みだから部室裏でガーデニングに勤しんでる幸村と
まったりするのも良いかもなっなんてルンルン気分な
今の俺の心の様に空もぽかぽか小春日和だ!

もうそこの角を曲がると部室裏の花壇!
きっとそこには花に愛情を注いでるカッコイイ幸村がいるだろう
「やぁ、ブン太。」と笑いかけてくれる幸村を思い描き
花壇へ軽くダッシュ!角を曲がるとそこには―

ひょっとこがいました。

そう!ひょっとこが!
立海テニス部のジャージを着たひょっとこがっ!
スコップを握り、土をいじり、良い汗かいたと言うように額の汗を
拭う仕草をするひょっとこが!!

あまりの衝撃に力が抜けて、手に握っていたカバンが
引力に引かれてドスッと地面に落下した。
その音に反応してクルリとひょっとこがコッチを向いたので慌てるが隠れる場所など有りはしない。
「ひぃっ!」と出かけた悲鳴を何とか押し込め、じぃっとヤツと見つめ合うことしばし。

「やぁ、ブン太じゃないか。」
とひょっとこは親しげに俺の名前を呼んでくる。
俺はひょっとこに知り合いなんていねぇぞ!
じりっ。と後ろに退くが、ひょっとこは不思議そうに近付いてくる。
「どうしたの?ビックリした顔して何かあった?」
そう喋るひょっとこの声は良く聞くと多少くぐもっているけど聞き覚えが有って―
「もしかして、お前…。幸村ぁ!?」
「うん。そうだよ?他に誰がいるんだい?」
「いや、だって…そのひょっとこ…。」
恐る恐る顔を指差すと
「あぁ、コレ?外すの忘れてたよ。ガーデニング中にトレーニング出来ないかと
思って色々試してたんだ。」
とあっけらかんと言ってひょっとこ―否、幸村は漸くひょっとこのお面を取った。
「何でトレーニングでひょっとこ?」
「おかめとか仮面ライダーとか色んなお面試したんだけれど、一番これが効果的だったんだよ」
だから、何でお面をつける必要が?そうツッコむ元気もなんか今はない。

「ブン太も試してみる?」
とひょっとこのお面を差し出す幸村は爽やかな笑顔は
ある意味男前だ…と俺は引き攣った笑みで
お面を押し返しながら思った。

「なぁ、ブン太。早く行かんでいいんか?」
「ふぁひ?」
長かった午前の授業が終わりを告げるチャイムと同時に取り出した
パンに齧り付いた俺に呆れたような声が降ってきた。

「んだよ仁王ー。喰いモンならやんねーぞ」
声の主・クラスメートの銀髪から守るようにキュッとパンを握ると
可哀想な子を見るような視線が返ってきた。
「別に喰いモン狙っとる訳じゃないから安心しんしゃい。
 しっかし、この様子じゃ何もしらんようじゃな。」
「………何をだよ?」
「ジンクスっちゅーやつ。」
「ジンクスぅ~!?なんじゃそりゃ?」
「ほれ、ブン太。今日の朝礼で海原祭のパンフが配られたじゃろ?」
「あぁ、コレのことだろぃ?」
「そう、それじゃ。パンフの一番後ろから2ページ目の何も書いとらんページがあるんよ。」
「ふんふん。」
 ペラリと裏表紙から2枚ほどページをめくると1文字も書かれていない
 キレイな水色の紙が確かにある。よく見ると何のためかミシン目が入っていて切り取りやすいように
 なっている。
「好きな人のな、そのページを貰って自分と好きな人の2人の名前を書くんじゃ。
 それを海原祭の最終日に海に流すと2人の絆が深まるちゅー話やの。」
「…なぁ、仁王この紙って1人1枚だよな?」
「そうじゃ、人気者ほど競争率が高いからのぅ。今頃幸村は大変そうじゃな。」
 ワシは柳生のゲットしたから安心なり~と先程から浮かべていたタチの悪い笑みを
 深めて柳生から貰った紙を顔の横でヒラヒラと振る。

そう、数ヶ月前にオツキアイというものを始めた俺のコイビト幸村くんは
大変おモテになるのだっ!
  いこーる
競争率が高いということだ。つまりこんなところでのんびり話ししてる場合じゃねぇ!

「バカ…っ!もったいつけてないでそれを早く言えよっ!!」
はき捨てるように仁王に言って右手にパン、左手にパンフを持ってクラスを飛び出した。
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