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思い付いたネタのたまり場。
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「ジャッカル先輩、少しいいだろうか。」
「ん?どうしたんだ、柳くん」
「単刀直入に言うが、ヴァイオリンをもっと歌わせて欲しい。」
「ヴァイオリンを………?」
「ああ、そうだ。俺は先輩の音が好きだが、もっと技術面を磨くともっと素敵な音になると予測される。」
「そ、そうか。」
「ああ、だから今後の練習はしばらくメタルアームレットを使用した楽譜練習を行ってくれないか?」
「柳くん……なんでお前がファータグッズの存在を知ってるんだ?」


☆☆☆☆☆☆

柳が志水くんだったら技術にこだわる上に具体的な練習方法が提示されるに違いない。

そして魔法のヴァイオリンの事など月森よりも柚木よりも早く気付きそう。
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「あ~あ、全く危ねぇな。花瓶割っちまうなんて…」
「ジャッカルぅぅぅ!」
バキィ!

「ぐはっ!」
「貴様!お前の指はヴァイオリンを弾く指だろう!
割れたガラスの破片を素手で拾おうとするなど、怪我をしたらどうするのだ!全くたるんどる!」
「顔はいいのかよっ!」


☆☆☆☆☆☆

仕事の合間にこれが何故か浮かんで頭から離れなかったのです。

絶対に真田は月森ポジション……な気がする。

8月15日 はれ。

今日、精市くんの学校の友達・真田がウチに来た。

「これが真田だよ。」
と紹介された”真田”は怖かった。
精市くんと同い年って精市くんは行ってたけど、どう見ても精市くん
より年上、おっさんにしか見えねぇ。
きっとこれがウワサの年齢さしょーってヤツなんだろう。
真田は不器用にオレの頭を撫でてくれた。
見た目おっさんだけど、怖いけど意外と良いヤツかもしんない。
良いヤツかもしんないが…撫でてくれるのは嬉しいが…
撫で方が不器用すぎるから段々痛くなってきた…。
我慢してたんだけど、我慢し切れなくて
『痛てぇ!』
って思わず言っちまったら
精市くんが今まで聞いた事無いような低い声で
「…真田」
と”真田”の名前を呼んだ。真顔だった。

その時の精市くんはすっっっげえ怖かった!!
あの怖い顔した真田も平謝りしてるくらいだ。
これからは精市くんには絶っっ対逆らわないよーにしよう!!

########
幸村中尉。無意識でブン太に対する恐怖政治に成功。

8月10日 はれ。

ニンゲンの男の子に飼われることになったから、今日から日記をつけて
みようと思う。

拾われてすぐにオレはお風呂に入れられた。
お風呂は水がいっぱいだし、突然ぬめぬめしたモノ(ぼでぃーそーぷって言うらしい)
をつけられて泡々になって何かイヤで脱出しようとしてみた。
天才的なオレに逃げられない訳ないぜ!なんて思ってたら予想を上回る速さで
首根っこ掴まれて引き戻された、ありえねぇ。
そのまま持ち上げられて、男の子と目が合う。
「そのまま出て行ったら廊下が泡だらけになるだろう?」
そう優しく言われたけど目が笑っていない、この男の子は見た目に似合わず怖ぇぇ…。
ぶらりと垂れ下がった手足が思わずブルブル震えてしまった。
抵抗する気も失せて大人しくしているとちゃんと優しく体を洗ってくれた。
ほっと一安心。

温かいタオルで体拭いてもらって、温かい風で体乾かしてもらって
広い部屋のソファーに座る男の子の膝の上でゴロゴロしてた。
一定のリズムで頭を撫でてくれる手が気持ちよくてついうとうとし始めた時、
ぴたりと頭を撫でる手が止まった。
『何だよ~、折角気持ちよかったのに!』と声を上げると
前足の下に手を入れられて抱っこされる。
目の前に男の子の綺麗な顔がある、何だ?何が起こるんだ?とシッポを
パタパタさせていると男の子が口を開いた。
「決めた!お前の名前は今から『ブン太』だ!
 俺は精市。幸村精市。よろしくな、ブン太」
いきなりの宣言に頭が追いつかず、しばらく耳をぴくぴくして言われたことを整理する。
どうやら『オレ』は今日から『ブン太』になったらしい。
「どうかな?ブン太。名前気に入らない?」
首をかしげて聞いてくるこの男の子は『精市』くん・・・。
イキナリ今からお前はブン太だよ。なんて言われても全然実感湧かねぇし、
その名前が良いのか悪いのかも分かんねぇ。
でも…。
「ブン太?」
オレに確認するまでもなく決定事項っぽく『精市』くんが
呼ぶオレの新しい名前の言い方はとっても優しくて
くすぐったいくらい嬉しいから、まぁいいやなんて思っちゃう。

『気に入ったぜぃ!精市くん、シクヨロ!』

そう大きく言うと精市くんはまるでオレの言葉が分かったみたいに
にっこりと微笑んでくれた。

#######

名前けってーい。
名前決めたのはいいが、親に了承とってないよ精市くん。
いいのかな?幸村家。
幸村家は「オレがルールブックだ!」並みに精市くんが法律
という設定にしてしまおう…。面倒だ。

太陽がギラギラしてる夏の午後、
イチゴを盗み食いに入ったとある家の庭で俺はヘマをした。
「誰かいるのかい?」
そう言って窓を開けて庭に下りてきたニンゲンと瞳が合い、
やべぇ!そう思った。
何やってるんだって怒鳴られて、酷きゃ叩かれるだろうな。
と想像して怖くなった。
近付いてくる足音に殴られるんじゃないかって怖くって…シッポが下ってブルブル震える。
伸びてくる手に殴られる!!って思ったら
その手はオレの頭を優しく撫でた。
「どうしたのこんな所で、お腹が空いたのかな?」
びっくりして恐る恐る目を上げると、そこに居たのは蒼くて真っ直ぐな瞳の
キレイなキレイな男の子だった―。

「そうだな…君可愛いし、うちの子にならない?ご飯沢山食べさせてあげるよ?」
にっこり笑って言ってくれたこの言葉が嬉しくて、
『おう』
と一声でOKした。

この日、オレは精市くんの猫になった。

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にゃんこブン太と精市少年の馴れ初め。
何故いきなり幸村が家の子にならない?って言ったかというと、
一目ぼれって訳じゃなくて
「妹が猫飼いたがってたし、俺も退院後とはいえ夏休み家に一人って
寂しいからな~」という理由があったりなかったり。

ナチュラルに「その手が俺の頭を優しく撫でた」のところを
「その手が俺の頭を優しく投げた」と打ってしまってマジびびった!
殴られるより酷い目にあわせてるよ神の子!
あやうく神の子の菜園を荒らすものは厳罰に処す!!
な内容になってしまうところでした(汗)

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