※注意※
これは、遙か3のヒノエとブン太が兄弟だったら可愛くない!?
という都さんとの話から設定をとった話です。
あ、苦手そうだな…と思った方回れ右する事をオススメします。
……ブン太の様子が変だ。
夕飯も終わったこの時間、いつものブン太ならテレビ見ながら
上機嫌で今日あったことを逐一オレに「幸村くんが~、幸村くんが~」
ってウザイくらい話してんのにさ。
今日はソファーの上でクッション抱えてボーっとしてるし。
まず、目の前にお菓子(オレが職場近くで買ってきたパンダシュー)が
あんのにまだ一つも手ぇ出してないのが一番怪しい。
学校で何かあったな。しかも恐らく”幸村くん”関連で…。
「…あの・・・さ。ヒノエ兄…」
「ん?」
尋ねる手間が省けたね。と内心思った瞬間の予想外の発言。
「俺…病気かもしんねぇ!!どうしよう!ヒノエ兄!!」
「は?」
”幸村くんとケンカしちゃたよ~どうしたらええ?”系のコト言うんだろうな。
という当てが外れてオレとした事が間抜けな反応だ。
「”は?”じゃなくて!病気かもしんねぇんだって!」
「それは分かったから落ち着いて話してみろよ。どうして病気だと思ったんだい?」
「ん~、何か幸村くんがにっこり笑いかけてくれると動悸がするし…、
幸村くんが真田と柳と仲良さそうにしてると心臓がギュって痛くなるし…!
これって心臓病じゃないかと思うんだけど、ヒノエ兄!どうしよう…!!」
……いや、違うだろ。病気じゃねぇだろ。
もし、病気だとしても様は”恋の病”ってやつ…。
しかし、ブン太はいたって真剣。
「はぁ・・・」と脱力するオレに掴みかからんばかりだ。
「なぁ!どうだと思う…っ!?」
「あー、安心しろ。命に別状はないよ。それは心臓病なんかじゃないからね。」
「ホントっ!?」
「ホントホント。そうだ、今度”幸村くん”家に連れて来いよ。」
「幸村…?何で?」
「その病気治すには”幸村くん”の協力が必要だから…かな。ただし、病気の話はオレがするから、言うなよ。」
変に喋って心配させたら”幸村くん”が可哀想だろ?いいな?
と聞くとブン太は少し狐につままれたような顔をしながらも「…うん。」と頷いて
思い出した様にシュークリームに手を伸ばして被りついた。
そのブン太の頭を左手でグシャっと撫でてやりながら、
まだ見ぬ”幸村くん”とブン太の仲をどうやって取り持ってやろうか…
と気付かれない様に笑みを浮かべた。
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兄弟ネタ始めました。
ヒノエ兄目線で見たブン太の恋の始まり…みたいな感じで。
まだヒノエ兄は幸村に会ったことがありません。ブン太から毎日の様に話
聞いてるのでどんなヤツかは大体知ってますが顔は知りません。
んで、後日幸村をブン太が家に連れてきてから本気と遊びの入り混じった
義兄と婿(?)のブン太(気付いてない)を中心としたバトル関係が始まる…。
といった内容。
ブン太が思った以上に幼くなりすぎた…。反省…。
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