「だからね。ここに3を代入すると2xが2×3になるから…分かる?」
「ん~~!!分かんねぇ!!あーもー!なぁ!休憩にしよ!休憩!」
「ダ~メ!さっき休憩したばかりだろう?もうちょっと進めなきゃ。」
「ぶー!幸村の意地悪~Sぅ~!!」
「ハイハイ。Sで結構。ほら、この問題やって!」
全国大会も終わり、ブン太の家で2人宿題を片付けていたのだが…。
ブン太が早くもギブアップし始める。
「なーなー、もう今日終わりにしねぇ?俺、知恵熱出そうなんだけど…」
「でも、今日のノルマ終わらせないと明日のデート行けないよ?」
「…それはやだけどさー。出来ねぇんだもんよー。しょうがないだろぃ!」
「時間おいたら出来るようになる訳でもないから…もう少しがんばろ?」
「むーー。」
ぷくーっと頬を膨らませて机につっぷしながら低い声で唸っている。
「…終わらなかったら明日行く予定だったビックパフェのお店も延期だね…」
ガバァ!!!カリカリカリカリカリカリカリカリ!!
言った瞬間すごい勢いで起き上がり、宿題の用紙にシャーペンを走らせる…。
「何やってんだよ!幸村も早く終わらせろぃ!パフェが逃げるっ!!」
「あ…、うん。」
効果覿面…なのはいいけれどこの変わり具合はどうだろう?
ブン太…やれば出来たんじゃないか。すらすらと動くシャーペンの先をぼうっと眺める。
しかし、俺とのデート中止を仄めかした時より反応凄くないか?
食い気に負けるなんて恋人としてマズイだろう…俺。
脱力感に襲われガクッとなった俺にブン太の容赦ない声が飛んでくる。
「幸村手ぇ止まってんぞぃ!」
…俺の目下のライバルは食べ物…なのかも…。
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シリアス(?)めなのが続いてるので何かギャグっぽいものを…と

ブン太の食い気は能力も超える…というか
食べ物に負ける将軍…。
ノルマどころか明後日分まで終わらせて二日連続デートしてるといい!
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